美味しいと思う物や不味いと思う物って人それぞれ違いがあるじゃないですか。味覚にも影響のある香りに至っても好む好まざるありますが、日本人が檜の香りを良い香りだと思うのに対して外国人の方はそうは思わないそうです。お米を炊いている時の香りなんかも苦手な外国人の方が多いと聞きますね。逆に日本人にとって馴染みの薄い羊肉なんかは臭味が苦手という方も多いと思いますし私も苦手です。子供の頃から馴染みの無い味や香りは大人になっても受け入れ難いものがあるのでしょう。
小学生の頃、給食が終わって休み時間になっても玉ねぎのマリネを食べられずにずっと机に座っていた○○君、今どうしてるかなぁ。最近だとアレルギーを持つ人も多いようですし色々とうるさいので、そういう光景って殆ど無いんですかね。あの頃の私はどうして○○君が玉ねぎを食べれないのか不思議で仕方なかったのですが、生まれつきどうしても受け付けられない味や香りという物があるという事を大人になって何となく理解しました。そこまで極端じゃなくても私の場合だとカボチャがどうも苦手で、味と香り共に理屈抜きで受け付け難い存在だったりします。
さて、電子タバコの味、というよりリキッドの味や香りについても好みは千差万別だと実感しています。そもそもリキッドの味や香りは例外はあるかもしれませんがその物が入ってる事は無い筈で、色々な調味料や香料を混ぜ合わせて味と香りを模した物になっています。最近は果汁入りもあるらしいですが、ファンタが果汁0なのと一緒です。そうなるとリキッドの完成度にも依る所はありますが、微妙な感覚の違いで受け取り方もかなり変わってきますよね。例えば同じリキッドでも梨かなという人もいれば青りんごかなと感じる人もいたり、マフィン味のリキッドでもアップルパイに感じる人もいます。そこは味覚の幅とか受け取り方の違い、記憶とかも影響しているかもしれませんね。
ただ電子タバコの場合ややこしいのは、リキッドの使用環境によって味の出方が全然違ったりしますよね。小学生の頃の給食で出た玉ねぎのマリネは私が食べた物と○○君が食べた物は確実に同じ味の物なのですが、私が今吸っているHumble JuiceのVape The Rainbowと世界のどこかの誰かが吸っているVape The Rainbowは全然別の味だったりもする訳です。もうね、ドリップチップが違うだけでもかなり印象は変わりますからね。そこにアトマイザーの違いやコイルの違いなんかが加わると、ジャガイモとカボチャぐらいの違いが出るんじゃないかとすら思いますよ。
そうなってくると同じリキッドを吸っていても全然違う印象を受け取ったり評価が極端に分かれたりするのもある程度は仕方ない事だと考えています。当サイトと交流のあるredbug氏運営のぷぅ日記さんの記事でリキッドメーカーはどんな環境だと美味しく吸えるのかを公表すべきとかテイスティングの指標になるようなアトマイザーが必要といった話がありましたが、確かにそれが無い限りは同じリキッドを吸っても皆違う味を味わってる可能性もありますよね。ここら辺の話は以前からしてますが、環境によって味が全然違うというのは電子タバコの大きな欠点の一つだと思っています。
全く同じ環境で全く同じリキッドを吸っていても味が濃いと思う事もあれば逆に薄いと思う事ってありますよね。ほんの1時間前まで美味しく吸えてたのに凄く薄く感じるようになったとか変な味がするようになったといった事を、私は日常的に経験しています。体調よりも恐らくは口の中の状況の方が感じ方に差異が出るのでしょうが、通常の食べ物でも多少はあるにしろ電子タバコの場合はかなり大きな差が出ますね。
私の場合、こうなったらもう素グリです。体調や口の中の状況、その時の気分とかが最高潮の条件が揃った時がきっと一番美味しく電子タバコを吸える時だと思うのですが、その条件が全て揃う事って日に1回あるかないかぐらいじゃないですかね。以前まで味が思うように出ない時はビルドがどうだとかリキッドが悪くなったのかとか色々と思い悩みましたが、最近は黙って素グリ。これでやり過ごして一時様子を見る、少しだけ悟った気がします。
上で散々嗜好の違いや環境の違いで好む物が違う、評価が分かれるのは仕方ないという内容の話を書いてきましたが、私にはどうしても解せない謎があるんです。コミュニティサイトと言ったら良いんですかね、ベプログって。この多くのベイパー達が集うサイトで高い評価を得ているSNOWFREAKS MEGA MUSCAT、どうしてこんなに評価されているのかが分かりません。Amazonでの評価が高いのはまだ良いんです。まだ電子タバコを始めたばかりの方にはKAMIKAZE系が好まれるという話も聞きますし、それなら納得も出来るんですね。でもベプログに集うベテランの方や多くのリキッドを吸った経験値のある方がMEGA MUSCATを含めKAMIKAZE系のリキッドを高く評価している事に常々不思議に思っています。
そうなってくると私の使用環境、最悪味覚に問題があるんじゃないかと自身を疑ったりもしているのですが当時MEGA MUSCATを吸った環境と現在の環境とではかなり違いがあるので、もう一度買ってみてこの謎を解き明かしたいという衝動に駆られるのですが...どうしましょうかね。