近年タバコ離れが進んでいる中、小さなブームになっているのがiQOSやPloom TECH、gloといった加熱式タバコ。いずれも需要に供給が追いついておらずプレミアム価格で転売されている事も多々目にします。さて今回はその加熱式タバコの中の一つ、JTのPloom TECHのお話。2016年3月に発売されてから現在までずっと入手困難な状態が続いていますが、タイトルにある通りちょっとした裏技でPloom TECHの本体無しでPloom TECHを吸っちゃいます。既存のベイパーならPloom TECH用のタバコカプセルを除いて特殊なパーツ1個で吸えますが、そうじゃない場合は3,000円程度の出費が必要になります。
Ploom TECHの構造って結局の所、昔からある電子タバコとほぼ同じでバッテリーの先にアトマイザーに相当するカートリッジを装着して更にその先にタバコカプセルを装着して使用します。カートリッジ内にはコイルとプロピレングリコール(以下PG)、グリセリン(以下VG)の混合液が入っていて、この液体をコイルで加熱し蒸気化してタバコ葉が刻んであるフレーバー付きのシャグ入りタバコカプセルを通った蒸気を吸う仕組みになっています。因みにタバコカプセルは現在Ploom TECH公式サイトで販売していて在庫も潤沢にある模様。購入には会員登録が必要ですが、私はPloom TECHより一世代古いPloomの購入経験があるので既存のアカウントで即購入出来ました。
そのタバコカプセルが左の写真。1箱に5つ入っていてカートリッジが1つ付属。つまりPloom TECHを吸うには、品切れの純正バッテリーじゃなくてもカートリッジに適合するバッテリーさえ用意すれば良い訳です。そしてそのバッテリーは901というかなり古い接続規格なのですが、元々は電子タバコで使われていた規格なので純製品じゃなくても探せばどうにでもなる物なんですね。Ploom TECHの専用バッテリーの場合、50パフでタバコカプセル交換サインのランプ点滅があったり、吸い込んだら自動で電源が入るオートスイッチや吸っている最中に先っぽのランプが光るギミックになっていますが、そんなものは要らないでしょう。少なくとも私にとっては不要です。
裏技の肝となるのが左のコネクタ。510 to 901とか510-901、アダプタとかコネクタとか呼び名は色々。Amazonで検索すれば901規格のバッテリーそのものが売っていると言えば売っているのですが、私はこのコネクタを使う方法をお勧めします。元々この方法は貴族動画の二番煎じではあるのですが、このコネクタをPloom TECHのカートリッジに接続すれば現在広く普及している510規格やeGo規格の電子タバコ用バッテリーと装着出来るようになります。但し動画内でも言っているように対応する最大抵抗値が3Ωまでといった場合は動作しない可能性があります。
私がまず最初に510 to 901コネクタを使って接続したのがiStick Picoですが、抵抗値が3Ωちょっとありました。使い続けていく内に3.2Ωほどになります。ただiStick Picoではサイズ的にも重量的にもそぐわないので、ペン型のeGo規格の物やMini iStickに装着して使用。コネクタの901側の接続がやや浅い気がするのですが全く問題なく動作。で、この510 to 901コネクタをどこで入手するかという話ですが、海外からだと殆ど見た事の無いお店しか扱っていなかったので私はヤフオクから入手。即決480円で送料100円だったので合計580円。普通にお店で購入したい場合は貴族のお店のNexmokeで780円で販売していますが、送料入れると約1,000円。他、こういう物はいかにもFTとかで売っていそうですが在庫切れでこの先も入荷しないと思われます。
国内ショップ前提で話を進めるとTHE VAPESHOPさんで販売しているEVOD TWISTの1,200円の650mAhか1,320円の1,000mAhがお手頃価格でお勧め。Ploom TECH純正のバッテリーが210mAhなのに対して3倍以上の容量、互換を謳う901規格のバッテリーはせいぜい300mAh程度なのでバッテリー容量的にお勧めなのですが、それだけではなくこのバッテリーは下部のダイヤルを回して出力電圧を調節出来るのが最大のお勧めポイント。Ploom TECHは吸い始めの方は結構きついんですけど出力調節出来たら吸い応えも調節出来るので吸い応えをある程度は強めたり弱めたり出来ます。但しeGo規格のバッテリーは別途充電に専用ケーブルが必要になるので、こちらも同店で一緒に購入しておく事をお勧めします。因みに私もこのお店でEVOD TWISTを購入していますが、コネクタを通した動作確認済みです。
他、海外ショップからもっと安くて色々な種類のバッテリーを探してみるのも良いかもしれません。現在は殆どが510規格の物が主流ですが、上でちょっとだけ触れたMini iStick何かはmicro USBケーブルで充電出来て専用ケーブルが要らないので国内で買うと高いけど海外ショップからなら中々お勧めです。
私が購入したタバコカプセルはMEVIUS RegularとMEVIUS Cooler Purpleの2種。現在3種しか無いので3種全部買おうかと思ったのですがRegular以外の2種はメンソールなので止めておきました。で、レギュラーはやっぱり普通のタバコとは違いタバコからあらゆる癖を抜いたような味。吸い始めはそんなに味がしないのですが吐き出す時にタバコの葉ぽさと渋味、若干の苦みを感じます。ただRegularは普通の電子タバコのように甘くないしどこかにタバコを感じる事が出来て私は好き。Cooler Purpleはまんまブルーベリーの香りのメンソール。メンソールが入っている分だけ吸い応えはこちらの方が強いのですが、私はメンソールがどうも苦手。これを吸うぐらいなら普通に電子タバコで良いかな。
専門用語でスロートヒットと呼ばれる喉へのキック感ですが、タバコカプセル交換直後の吸い始めは結構あります。3.8V程度の出力で普通のタバコ並みに私は感じましたが、5パフぐらいからかなり弱くなって吸い応えはライト並みに。1カプセルで50パフ分らしいのですが、私が深く吸うのが原因なのか良くて20パフか30パフぐらいが寿命でした。
最後にちょっとオマケ。もう510 to 901変換コネクタ何て面倒な事せずに電子タバコのアトマイザーのドリップチップ装着口に直にタバコカプセルを装着。そのままだとユルユルなのでビニールテープで1周無いぐらいの長さで巻くと丁度良い具合にはまります。そしてこの方法で普通に吸えます。こうなってくると普通に電子タバコでニコチンリキッドを吸えば良いって話ですが、国内からニコチン源を入手出来るのは重要だと思うんです。Ploom TECHのタバコカプセルは東京からクロネコのネコポス発送で地方在住にも拘らず注文から3日後の日曜日に到着、都心の方在住なら翌日辺りに着きそう。ニコチンリキッドは海外からしか買えませんからね、こういう選択肢を確保しておくのも一計だと思いますよ。
(17/06/11追記)ベプログショップさんご協力の元、続編に当たる続、本体無しでPloom TECHを吸うぜ!を更新しました。